仕入れ値の管理と平均の出し方
同じ商品を何回かに分けて仕入れると、1個あたりいくらなのかが分からなくなります。出し方はかんたんで、支払った合計を個数で割るだけです。ただし送料を入れ忘れると利益を多く見積もることになり、さらに確定申告で使う単価はこれとは別の考え方になります。
公開日 2026/08/10 ・ セラポケ編集部
合計を個数で割るだけ
1個あたりの仕入れ値は、支払った合計を仕入れた個数で割って出します。
計算例) 同じ商品を2回に分けて仕入れた場合
- 6月 10個(1個900円)
- 9,000円
- 6月の送料
- 800円
- 9月 10個(1個950円)
- 9,500円
- 9月の送料
- 800円
- 支払った合計(20個分)
- 20,100円
商品代金だけで見ると900円と950円ですが、送料を入れると1,005円になります。この差が利益の見込みを狂わせます。
送料や関税も割り振る
1個あたりに含めるのは、商品代金だけではありません。手元に届くまでにかかった費用をすべて入れます。
| 含めるもの | 割り振り方 |
|---|---|
| 商品代金 | そのまま |
| 送料 | 個数で割る |
| 関税・消費税 | 個数で割る |
| 代行手数料 | 個数で割る |
商品代金だけで管理すると、原価を実際より安く見積もることになります。利益が出ていると思っていたのに残らない、という状態はここから起きます。
中国から仕入れている場合の関税の出し方は中国輸入の関税はいくら?にまとめています。
仕入れを重ねても
1個あたりが自動で出ます

利用は無料です。データの保存にGoogleログインを使います
申告用の単価とは分けて考える
ここまでの平均は、日々の利益を見るための数字です。確定申告の棚卸しでは、別の考え方を使います。
| 使いみち | 使う単価 | 理由 |
|---|---|---|
| 日々の利益計算 | 平均の単価 | 実際にいくら払ったかを反映できる |
| 確定申告の棚卸し | 最後に仕入れた単価 | 届出がなければ最終仕入原価法になる |
さきほどの例なら、日々の管理では1,005円、棚卸しでは9月の950円を使います。どちらが正しいという話ではなく、目的が違います。
手で計算し続けるのがつらくなる理由
仕入れが3回、4回と増えると、平均を出し直す作業が毎回発生します。
さらに途中で売れると、残っている個数が変わります。売れた分を引いてから割り直す必要があり、ここで計算を間違えやすくなります。
| 仕入れの回数 | 手計算の負担 |
|---|---|
| 1回だけ | ほぼない |
| 2〜3回 | 電卓で足りる |
| 4回以上 | 表計算か専用ツールが要る |
同じ商品を繰り返し仕入れるなら、記録を残す仕組みを先に作っておくほうが、あとで楽になります。
記録しておく3つの項目
仕入れるたびに残しておくのは、次の3つです。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 仕入れた日 | いつ買ったか |
| 個数 | 何個買ったか |
| 支払った金額 | 送料や関税を含めた合計 |
この3つがあれば、平均の単価も、最後に仕入れた単価も、あとから出せます。逆にどれか欠けると計算できません。
仕入れた日と個数を
入れておくだけです
何回かに分けて買った分をまとめて、1個あたりと在庫金額を計算します。
利用は無料です。データの保存にGoogleログインを使います
よくある質問
Q. 複数回に分けて仕入れた商品の1個あたりの値段はどう出しますか?
支払った合計を仕入れた個数で割ります。
9,800円分と10,300円分を合わせて20個なら、20,100円÷20個で1個あたり1,005円です。
Q. 送料は仕入れ値に入れますか?
入れます。
商品代金だけで管理すると原価を安く見積もることになります。送料・関税・代行手数料も個数で割って1個あたりに含めます。
Q. 確定申告でもこの平均を使いますか?
棚卸しでは使いません。
評価方法を届け出ていなければ最終仕入原価法になるため、最後に仕入れたときの単価を使います。日々の利益計算とは目的が違います。
Q. 仕入れの記録は何を残せばいいですか?
仕入れた日、個数、支払った金額の3つです。
この3つがあれば平均の単価も最後の単価もあとから出せます。どれか欠けると計算できません。
この記事のまとめ
- 1個あたり = 支払った合計 ÷ 個数。
- 送料・関税・代行手数料も個数で割って含める。
- 日々の管理は平均の単価、申告の棚卸しは最後に仕入れた単価。
- 仕入れが4回を超えると手計算はつらくなる。
- 残しておくのは仕入れた日・個数・支払った金額の3つ。
※ 本記事は執筆時点の一般的な情報です。画面の文言や機能は2026年8月時点のもので、変わることがあります。確定申告の内容については税務署または税理士にご確認ください。